nVIDIA RAID構築トラブルと対処(windows2000)

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久しぶりのトラブルでした。nVIDIA RAID構築のトラブルです。RAID構築ができず、あれこれ検索し、これを解決しました。症状は以下の通り。

nVIDIA RAIDの構築に挑戦したマシン構成は以下の通り。

この症状についての解決方法が、検索では、ほとんどみつから無かったので、覚え書きしておきます。

自宅で使用しているメインパソコンのハードディスク250GBの空きが無くなってきたため、ハードディスクの増設を行いました。RAID0のストライピングで2台のハードディスクを同調させ、高速読み書きにします。windows高速化にあたる項目となります。が、ここでは、高速化のためのRAID設定の方法ではなく、RAID環境構築の際のトラブル脱出法です。OSはwindows2000、手持ちの純正OSのCDはwindows2000 sp3なので、128GB以下の容量のハードディスクをふたつ購入しました。

windows2000 sp3は、そのままではハードディスクの大容量(ビックドライブ)に対応しておらず、137GBが使用できる最大理論値ですが、実際には128GBが限度です。パテーションを切って分割していても、純正のサービスパック3で起動した場合、128GB以上の容量を持つハードディスクを認識すると同時に、そのハードディスクに存在するデータ量が128GB以上あれば(128GB以上のセクタにデータがあれば)、データを破壊し始めます。以前、ついうっかり、半分くらいでパテーションをきって、記憶しているデータがいっぱいの250GBをハードディスクの最初のパテーションにサービスパック3のクリーンインストールをはじめたところ、OSインストール中に、数時間にわたってデータの破壊が行われました(涙。

また、windows2000 sp4であっても、BigDriveを対応させるためにレジストリの変更が必要(マイクロソフトサポート)になります。BigDrive対応はサービスパック3か4のレジストリの変更が必要ですので、windows2000を使い続ける限り、純正でインストールした最初の再起動の時点で、128GB以上の領域にデータがあれば、ガリガリとデータの破壊が始まります。

この苦い経験を生かし、もとから容量の少ないハードディスクをふたつ増設としました。予定としては、RAID0を組んで、信頼性の代わりに速さを求めます。購入したのはSATA接続のHITACHI 80GBをふたつ。合わせて160GBです。RAID0を組んだハードディスクには、クリーンインストールのたびに消去される、システムとプログラムくらいしか入れる予定がありませんから、これでじゅうぶんです。もとからつけていた250GBのハードディスクは、データがいっぱい詰まったままなので、ケーブルからはずしておきます。RAIDの構築が済んで、接続する予定です。

nVIDIA RAIDの設定は、ググルと沢山見つかりますので書きません。

購入してきたハードディスクをケーブルでつないで、 OSのCDを入れ、BIOSを起動します。電源を入れると同時に、DELキーを連打し、BIOSを立ち上げます。ASUS A8Vでは、mainの下のほう、ハードディスク設定の中に、nVIDIA RAIDの項目があります。 enabledにすると、すぐ下に、RAIDを構成するハードディスクを聞いてきます。最初の時点では、SATA2と3に繋いでいたので、これをenabledにしました。設定を保存し、再度立ち上げます。起動後、すぐに、RAID BIOSへの案内がでます。

「う、、押し損ねた。 」

すぐに、再起動。F10を押して、RAID BIOSに入り設定開始しました。

「え~っと、 起動用のRAIDにするには、Set Bootを選ぶのか。」

「って、選べない!グレーアウトしてる~~~。」

繋ぎ方が悪いのか、どこか外れているのか、確認します。どこも異常がありません。

気になりながらも、次の段階に突入します。インストールCDを入れて、起動、OSのインストールに突入します。RAIDドライバをフロッピーディスクでいれて、、、?ブルースクリーンです。青い画面がでてきました。なにやらごちゃごちゃエラーに関して(だと思う)、表示されています。何回やってもここから進みません。すぐにネットで調べます。あれ~、質問サイトで灰色になって選択できないとの質問があるが、これだという答えが書いていない。青い画面でインストールが止まることに関しても、メモリがいけないとか、参考にならないことばかり書いてあります(メモリはいままで使っていましたから何の不安もありません)。

「なんでだ~。」

あれこれ調べているうちに、SP+メーカーという国産ソフトが起動OSに変更を加えたCDが作れるという記事を発見し、早速、作ってみることに。これで、OSインストール後のめんどくさいアップデートをしなくて済む!と喜びました。ついでにレジストリを変更して起動時からBigDrive対応にもできるらしい。

「を~、なんとすばらしいことか♪」

変更CDを焼くマシンのOSはwindows Vista。windows2000のCDを入れてSP+メーカーを起動し、各設定を行いました。早速、実行。データを吸い上げ各種アップデートを行っています。

「ん?isoができなかったとコメントが???」

isoイメージファイルの作成に失敗しているようです。なぜか?わからない。どうやらBigDrive対応のチェックをすると、isoができないようだ。ここはあきらめて、windowsアップデートだけ適応しておこうということになり、一応、作成完了しました。しかし、心当たりがあったので、別のマシンでSP+メーカーを起動、実行してみる。

「を!できるできる!!!」

どうやら、windows2000マシンであれば、BigDriveに対応した変更ができるらしいですね。ということで、BigDrive対応、各種アップデートを施した、インストールCDができました。他にも、マザーボード添付RAIDドライバがまずい可能性もあるらしいとのことで、ASUSで最新(といっても古い)RAIDドライバを盗ってきて、FDDにいれました。他にも、RAID構成はSATA1と2か、SATA3と4の組み合わせが良いとか、HITACHIのハードディスクは相性問題で困っている人も多いとかありました。相性問題は買ってきている以上、どうにもなりません。HITACHIは静かでいいという噂だったため、選んだのですが、こんなことがあるとは思っていません。相性ならどうしようもないですが、まあやるだけやってみます。

とりあえず、SATAの1と2にRAIDを組むハードディスクを接続しなおしました。RAIDを一旦解除し、保存、電源を落とします。いままで使っていたウインドウズ2000が入った250GBのハードディスクを接続後、BIOSを起動させ、起動HDDを今までのまともに使っていたハードディスクに変更し、windows2000を起動させます。認識は新規のHDDどちらもしていましたが、ハードディスクが壊れているかもしれないと、フォーマットします。片方フォーマットできたのですが、もう片方のハードディスクは、フォーマットがグレーアウトし、選択できません。

「う~、なぜだ~。初期不良か?」

こうなったら取って置きの荒業です。インストールCDを入れて、再起動。ウィンドウズのインストールに入ります。手っ取り早いDOSからのフォーマットができるからです。未フォーマットのハードディスクを選んで、フォーマット後、インストールを選択し、フォーマットが始まってしばらくしたら、運を天に任せて、電源を落とします。壊れていないことを祈りながら、ウィンドウズを起動し、ウィンドウズから再フォーマットします。ウィンドウズからだと、エラーなどがあった場合、もしくは不良だった場合の見分けがつけやすいと思ったからです。フォーマットは無事に終わり、エラーもありません。どうやら、不良ではなかったようです。

再度、RAID構築にチャレンジです。RAID BIOSに入って、設定。まだSet Bootが灰色のままです。これは、「RAIDドライブだけだと選択できないようになっているのかもしれない。」と非常に中途半端な回答をしているのを、質問サイトで見つけていたからです。ですので、気にせず、次に進みます。

RAID BIOSを設定後、インストールCDからのインストールです。わお、進む、進む。今まで、エラーのブルースクリーンでとまっていたところも通り過ぎ、無事にインストールが完了しました。そういえば、nVIDIA RAIDは、windows2000のサービスパック4しか対応していないという情報があったため、インストールCD自体をサービスパック4にしておく必要があるようです。サービスパック3から、アップデートしてサービスパック4にすればRAIDが使えるようになるなんてことはないようです。

結局、解決できた対処法としては、

以上で、現在、RAID0(80GB+80GB→160GB)と、RAIDなしで250GBのHDDがwindows2000の環境で順調に稼動しています。

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